食戟のソーマ 再現レシピ

9種の野菜のテリーヌ


初めて見た瞬間、美味しく作るのは難しすぎると思ってました。

予想通り、適当に全部塩茹でして試作したら、野菜の苦味や渋みの集大成で泣きそうな味に・・・

でも、丁寧にそれぞれの食材の甘みを立たせてアクを抜くように作るととても美味しい野菜料理でした。

これは、上手にできればとても美味しいですが、美味しく作るのは難しいです。

今回は野菜の調理のコツを書き記していきます。

 

 

 

 

 

これが見た目の目標です。

果たしてこの綺麗な断面が作れるのか。

野菜の選び方

アスパラガスはハカマの部分が正三角形のものが良いです。

古くなると細長い鋭い三角形になってきます。

穂先はふっくらしてるほうが良いです。



でも、古いアスパラは茹でて水分を足すのには向いています。

若いアスパラは油との相性が良いので炒めると美味しいのです。

パプリカは肩が盛り上がっているものが良いです。

カリフラワーは傷みやすい野菜なので、なかなか新鮮なものは買いにくいです。


写真のものも、少し古くなって変色が始まっています。

でも、この程度なら酢の力で真っ白にできます。

これで9種。

結構たくさん使いますね。

でも余りが出るので、残り物は炒めたり、シチューにしたりして使ってくださいね。


ズッキーニは季節とともに大きくなっていきますが、あまり大きすぎないものを選びましょう。

材料

黄パプリカ     1個

キャベツの葉    大きめ5枚くらい

ズッキーニ小さめ  1本

ニンジン      1本

カリフラワー    100gくらい

アスパラガス    4本くらい

ホワイトアスパラガス 4本くらい

ヤングコーン    10本くらい

コンソメスープの素 大さじ1杯

粉ゼラチン     16g

お酢        カリフラワーを茹でるときに少々(大さじ1杯くらい)

  お酢はワインビネガーが良いです。

小麦粉       カリフラワーを茹でるときに少々(小さじ1杯くらい)


ズッキーニは夏を過ぎると太いものばかりになります。

ほどほどの大きさのものが美味しいです。

ズッキーニが無い季節ではきゅうりかナスで代用しましょう。

(味的にはナスが近い気がしますが)


ソースの材料

マヨネーズ     大さじ1杯

オリーブオイル   大さじ2杯

タイム       小さじ4分の1

パセリ       小さじ4分の1


これらを混ぜるだけでソースの完成です。

タイムは乾燥のもので良いですが、生のものを刻んでもより鮮烈な香りでおいしいです。

カリフラワーを小麦粉と酢で真っ白に茹でる

カリフラワーは後ろ側から切り込みを入れて外していきます。

この4つで100gくらいです。

このくらいの量を使います。


奇しくも原作と同じ、僅かに変色が始まって黒ずんでいます。

茎の部分は切り取ってしまいます。


つぼみの部分だけ使いましょう。

後ろから(茎のほうから)包丁を入れて、細かく外していきます。


カリフラワーの層をつくって敷き詰めるので、細かくしましょう。

沸騰したお湯に入れて5分くらい茹でましょう。


茹でるときに、少量のお酢を入れると真っ白にできます。

塩と小麦粉も小さじ1杯くらい入れましょう。


小麦粉とお酢で真っ白に漂白するのです。

もともと新鮮なら使わなくてもいいです。

茹で上がったら流水で洗って軽く冷まします。

お皿などにとっておきましょう。


真っ白ですね。



もともとは、このくらい変色していました。

原作と同じく古いカリフラワーをワインビネガーの力で真っ白にできました。

四宮に怒られそうですが、公式レシピ本でも酢を入れてるのできっと大丈夫でしょう!

ニンジンとヤングコーンを茹でて甘みを引き出す

ニンジンは皮を剥いて写真のように細く切っておきます。

沸騰したお湯に入れて茹でます。

塩も小さじ半分くらい入れています。

 

お酢は使わないでください。


ぐつぐつ沸騰させなくて、弱めの火で茹でるのが甘みを引き出せると思います。

ニンジンを茹で始めて5分ほど経ったらヤングコーンも入れて、さらに5分ほど茹でましょう。

周りを包むキャベツの下ごしらえ

キャベツの葉も5分ほど塩茹でします。

 

ニンジンを茹でている鍋に入るのならば、同じ鍋で茹でて良いですが、入りきれなくて無理そうなら別々に茹でましょう。

茹でたキャベツの葉、ニンジン、ヤングコーンは流水で軽く洗っておきます。


余熱で火が入りすぎると黒ずんでくるので、軽く冷ますんです。

キャベツの芯の部分は写真のように包丁を入れて切り取ります。

キャベツの葉は、表面を軽くキッチンペーパーなどで拭いておきます。

 

水がボタボタ垂れない程度には、水気を拭き取りましょう。

油と相性の良いズッキーニ、パプリカ、アスパラを弱火で炒めて甘みを引き出す

パプリカはヘタの部分をくり貫いて・・・

半分に切ります。

写真のように細切りにしましょう。

ここまでやらなくても良い気もしますが・・・



こういう両端が曲がった形を・・・

ポキっと折って、少し平らにしました。


このほうが綺麗に敷き詰められるとは思います。


全部、手早くポキポキ折ました。

ズッキーニはヘタの部分を切り取ります。

半分に切って・・・

写真のようにスライスして・・・

スライスしたものを倒して、写真のように、それぞれを2つに切り分けて・・・

細切りにします。

アスパラガスは成長とともに根元のほうから皮が硬くなるので、皮が硬そうな場合は、軽く根元の皮を剥いておくと良いです。

油を引いたフライパンで弱火でパプリカを炒めます。


軽く火を通したらお皿などにとっておきます。

ズッキーニも油をひいて弱火で炒めます。

あまり柔らかくなり過ぎないように、軽く火が入り始めたくらいで引き上げましょう。


炒めすぎるとナスと同じようにクタクタになってしまいます。

アスパラガスも油で炒めます。

缶詰のホワイトアスパラは、水気を拭き取るだけで良いです。

生のものは油で炒めましょう。


本当はホワイトアスパラも生のものを使いたかったのですが、巨大すぎるものしか売ってなかったので缶詰を使います。

オクラをさっと茹でて色よく仕上げる

オクラはガクの部分を写真のように薄く剥いて取り除きます。

先端の部分は切り取ります。


軽く塩を振ってまな板の上に手のひらで押し付けながら転がします。

板ずりという下ごしらえで、軽く塩味をつけ、適度に食材の表面を削ぎます。

沸騰したお湯に塩を入れてオクラを入れ塩茹でします。


30秒くらいで引き上げます。

流水で洗いましょう。


火が入りすぎると色が黒くなってくるので、冷まします。

コンソメゼリー液の準備

お湯400gにコンソメスープをよく溶いて、暖かいうちに粉ゼラチンを入れてよく混ぜます。


冷めるとゼラチンが溶けませんが、80度以上でもゼラチンが固まりにくくなります。

公式レシピ本の倍の量のスープです。

少し余るかもしれませんが、最後に注いだときに量が足らないと作れないので多めに用意しましょう。

全ての材料を型に入れて仕上げる

型にサランラップを敷き詰めます。

キャベツの葉を4枚ほど敷き詰めます。

その上にパプリカを薄く敷き詰めます。

次にズッキーニを敷き詰めます。

さらに、ヤングコーンを敷き詰めます。

その上にニンジンを敷き詰め・・・

カリフラワーも敷き詰めます。

その上にオクラも置いて・・・

隙間にホワイトアスパラとグリーンアスパラを詰めましょう。


崩れない程度に軽く上から押して、隙間を詰めるようにします。

ひたひたになるくらいに、コンソメのゼリー液を流します。

上からさらにキャベツの葉を乗せて蓋をして、空気が入らないように軽く指で押します。


サランラップで包んだら冷蔵庫で一晩冷ましましょう。


早ければ3時間くらいでも固まることもあるようですが、

失敗しないように8時間は冷やし固めたいところです。

完成したらカットしますが・・・

 

1枚目・・・

 

ぎゃああああ

 

雑に切ったら崩れたー!

写真左側のように、木のへらで押さえつつ、包丁を前後にノコギリのように動かして切ります。

そして、木のへらごとパタンと倒して、崩れないように切り分けます。

お皿に盛って、ソースを流して完成!


プチトマトも添えています。


結構近づけたかな?


ソースは公式レシピの通りに作りましたが、少量のトマトピューレかケチャップを入れて赤みをつけたほうが良かったかも。

猛烈に手間がかかりましたが、美味しい!


慎重に目利きして、それぞれの野菜の甘みを引き出すように、塩茹でか、油で炒めるかを選んで弱火で仕上げたのが効きました。


初めに雑に塩茹でして試作したときは野菜の苦味と雑味があって失敗しましたが、それぞれの野菜にあった火入れをすると、いろんな野菜の味が堪能できる贅沢な一品になります。