鶏のコンフィ(チキンコンフィ)
独特の食感!オススメです
独特の食感がクセになる、コンフィを作ってみましょう。
コンフィの本来の調理方法は低温の油で長時間茹でるという手間のかかるものですが、道具を一工夫すればご家庭でもおいしく作れます!
調理した後にたくさん出るコラーゲンの部分はとてもおいしいので別の料理にも、ソースにも使えます。
元々は鴨肉などを塩漬け、油漬けした保存食だったそうです。
油に漬けた状態なら少し保存しやすいので、たくさん作っておいても良いかもしれません。
揚げたチキンでもない、焼いたチキンでもない、独特な食感があります。
写真では分かりにくいかもしれませんが、フォークで崩すと骨が綺麗に剥がれるほど崩れやすくなります。
とてもサッパリしてておいしいです。
鶏肉の脂身が、調理用の油に溶け出すから油が落ちてサッパリするんです。
カモのコンフィもおいしかったです
左の写真のものは、冷凍のコンフィを買ってきて、こんがり焼いてオレンジマスタードソースを流してあります。
材料(2人前)
骨付き鶏もも肉 2本(お好みで別の肉でも)
植物油 かなり多め
ニンニク 大2片(すりおろしニンニクでも良いです)
ハーブ類 少々(無くてもいいですが、オレガノ、タイム、セロリ、ローズマリーなどが合います)
材料のちょっとした工夫
セロリ、ローレル、パセリ、タイムを一緒にしたブーケガルニを使うとお手軽です。
鶏肉には全体的に塩コショウを多めに揉みこむようにつけます。
ニンニクはすりおろしたものなら、そのまま塗りましょう。
スライスしたニンニクなら、張り付けておきます。
水気が出てくるのでビニール袋に入れて冷蔵庫で一晩放置します。
一晩放置したら水洗いしたあとで、よく水気を切っておきましょう。
ここから先は、2種類の作り方を紹介しますので、作りやすそうなほうでどうぞ!
作り方1(緑コース)
油は大目に使いますが、簡単です。
大きな鍋が必要です。
作り方1(緑コース)
取ってを外した鍋か、金属の容器などに鶏肉を敷きます。
(取っての取れるタイプの鍋が便利です。)
作り方1(緑コース)
鶏肉が全て浸かるほどの油を注ぎ、ハーブ類も入れます。
作り方1(緑コース)
鶏肉を入れた鍋を、さらに大きな鍋や蒸し器に入れます。
作り方1(緑コース)
中の鍋に蓋をして、外側の鍋に水を入れて、蒸して作りましょう。
かなり弱火で2~3時間加熱します。
(こうやって蒸すことで油の温度を80~100度に保てるので、コンフィが作れます。)
出来上がる20分前くらいに、付け合せのイモなどの食材を放り込んでもいいです。
ここから先は、青色の部分を飛ばして、「共通の作り方」で仕上げましょう。
作り方2(青コース)
油を節約できますが、袋詰めするので面倒なことと、間違って袋が溶けてしまわないように鍋に触れないように注意しないといけないので、少し手間です。
作り方2(青コース)
鶏肉をハーブ類とニンニクと一緒にビニール袋に入れて口を閉じて密封します。
(チャック付きのビニール袋が便利ですね)
できるだけ空気は入れずに油だけで密封しましょう。
作り方2(青コース)
広めの鍋の底に皿を敷いて、その上にビニール袋に入った鶏肉を置きます。
あれば、鍋よりも蒸し器で蒸したほうが簡単です。
作り方2(青コース)
水を入れて蓋をし茹でましょう。
お湯が沸騰したら、かなり弱火にして2~3時間加熱します。
こうして、お湯を使うことで、油の温度を80~100度に保てるので、コンフィを作ることができます。
(オーブンを使ってもいいですね。)
出来上がる20分くらい前に、つけあわせのイモなどを放り込んでも良いです。
仕上げ
ここから先は、緑コース、青コースともに同じ方法で仕上げていきます。
鶏肉を一旦冷ましたら取り出して、皮を下にしてフライパンで焼きます。
つけあわせのイモなどもカットしてから焼いても良いですね。
(冷まさないと、掴んだだけでボロボロと崩れるほどに崩れやすくなっています。)
ここで気を付けることが2つあります。
①鶏肉を掴んで持ち上げると崩れる!
②焼いたら確実にこびりついて、一番おいしい皮だけが鍋底に持って行かれる!
薄いヘラやターナーなどの、平たいもので剥がしつつ、崩さないように下から持ち上げるのが良いです。持ち上げるためのヘラみたいなものを用意しておきましょう。
皮の部分は強火でカリっと仕上げると、とてもおいしいのです。
でも、おいしくキツネ色になるころには、くっつきやすくなっていて、鍋にこびりついてしまいます。
くっつかなくするコツは2つです。
1.加熱したフライパンに多めの油をひいて、よくなじませてから鶏肉を入れる
2.くっつくヒマを与えず、小刻みに鍋を前後に振り続ける!
食材を一定の場所におかず、常に移動させることでくっつくのを防止するわけですね。
ソース
そのまま何もつけなくても良いですが、粒マスタードはとても合います。
好みが分かれるところですが、脂身が多い肉でもサッパリ食べられるオレンジマスタードソースの作り方も紹介します。
オレンジジュースとマスタードを加熱しながら混ぜていきます。
(オレンジジュースをカップ1杯に対してマスタードを大さじ2杯くらいの割合で作りましたが、お好みでマスタードをたくさん使っても良いです。)
混ざったら、少量の水溶き片栗粉を入れて弱火で温めてとろみをつけます。
オレンジマーマレードがあるなら、オレンジマーマレードと粒マスタードで作れます。
その場合は片栗粉は要りません。
多めに作っておいて、別の料理に使っても良いと思います。
たとえば、普通の粗挽きウインナーも、ソースひとつでサッパリと!
冷やしたあとに、油と分離している、ゼリー状のコラーゲンは、ソースを作るときに入れると良いです。
シチューや炒め物の隠し味にも使えます。
油のほうは炒め油などへ再利用すると良いです。
お皿に盛って完成!
何もつけなくてもおいしい!
こちらは、オレンジマスタードソースを流してサッパリと!