イワシのベッカフィーコ
シチリアの郷土料理、イワシのベッカフィーコ風です。
ベッカフィーコというのは小型の鳥の名前で、貧富の差が激しい時代に、貴族だけが食べていたベッカフィーコを庶民も食べてみたいと、形だけでも小鳥っぽくしたのが始まりの、なんちゃって料理です。
イワシの尻尾が小鳥の尻尾に見え・・・なくもないですね。
安くて、美味しくて、豪華に見える、これは素晴らしい料理です。
材料(4つ分)
イワシ 4匹
レーズン 大さじ2杯に乗るくらい
松の味 大さじ2杯に乗るくらい
マルサラ酒 大さじ2杯
(マルサラ酒は普通のご家庭に無いと思いますので白ワインでも良いです)
パン粉 お玉1杯に乗るくらい
オリーブオイル 大さじ4杯くらい
ニンニク 1片
イタリアンパセリ 刻んで大匙1~2杯に乗る程度
好みにもよりますが、レモンも添えると美味しいと思います。
レーズンをマルサラ酒に漬けて戻しておきます。
30分くらいでいいのですが、余裕があるなら前日から漬けて冷蔵庫へ入れておきましょう。
ニンニクの皮をむいて薄切りにします。
フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れて弱めの火で暖めます。
香りが立ち、少し色が変わり始めたら・・・
レーズンをお酒ごと入れます。
松の実も入れて炒めます。
水気が無くなってきたら、小麦粉も入れて炒めます。
小麦粉がキツネ色になったら火を止めます。
この香ばしいパン粉がこの料理で一番大事な部分です。
香りよく仕上げましょう。
湯気で湿ってしまわないように、金属性のボウルなどに入れて冷まします。
慣れてきたらハーブ、チーズなどお好みの材料を入れてアレンジすると良いです。
洋風の材料ばかりではなく、干し海老や鰹節などの和風素材も使えます。
イワシは内臓と頭を取り、腹のほうから包丁を入れて・・・
こんな感じに開いて、背骨を取ります。
(魚屋さんで開いてもらうほうが楽です。)
イタリアンパセリは葉の部分だけをちぎって使います。
細かいみじん切りにしましょう。
先ほど炒めておいたパン粉に、イタリアンパセリを混ぜます。
イワシにたっぷりとパン粉を乗せて・・・
くるくると、しっかり巻いて・・・
爪楊枝などを刺して止めます。
全てのイワシの身をこの状態にしたら、180度に余熱したオーブンで15分くらい焼きましょう。
焼けたら、お皿に盛って完成!
パン粉が余ってたら、さらに上からふりかけましょう。
レモンとプチトマトを添えました。
パン粉のサクサク感をより引き出すために、丸めずに焼いても美味しいです。
レモンを絞っていただきましょう。