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ホットクックでレストランの料理を作る裏技

以前、ヘルシオのホットクックをこちらで紹介しました。

無水カレーやシチューが、材料を入れてスイッチを押すだけで自動で作れてしまうスグレモノです。

 

これがホットクック。炊飯器みたいな外見です。
これがホットクック。炊飯器みたいな外見です。

しかし、ホットクックが真価を発揮するのは、細かい温度設定ができる定温調理にこそあると間宮は思います。

レストランの料理では絶妙な火加減をして、しっかり火は通っているけど、水分は失わないようなしっとりした焼き加減になるように調理したりします。

 

フランス料理
フランス料理

サーモンのミキュイ

 

ミ・キュイは半生という意味で、見た目は生、食感は火が通ってるという絶妙な火の通し方をした料理です。

ホットクックは1度単位の手動設定ができるので、レストラン並みの絶妙な火加減も簡単です。

 

 

 

100度以下の温度設定ができる調理器具がほしいと、ヘルシオやビストロで設定できるように、シャープとパナソニックにメールを送った記憶があるんですが、ホットクックでできるじゃありませんか。

 

これは、やるしかないでしょう。

 

食材をビニール袋に入れて、空気を抜いて密封し、ホットクックで定温調理するのです。

牛肉のタリアータ

まず、牛肉のタリアータです。

微妙な火加減で、見た目は生の仕上がりにします。

チャック付きのビニール袋に牛肉を入れて、袋の中に水が入らないように、写真のように水につけることで空気を追い出します。

チャックの8割くらい閉じて、少し開けた状態にし、袋を水につけながら、空気を追い出していき、最後にチャックを完全に閉めます。

空気を抜いて、チャックを閉めたら、ホットクックに入れて水を注ぎます。

 

念のため、ビニールの口は水面よりも上に出しています。

 

牛肉の場合45度くらいと思います。

今回は44度にします。

「2.手動」「5.発酵」「44度」「1時間」を選びましょう。

調理完了の音が鳴ったら、ビニール袋を取り出して、冷水で冷ましたら、一旦冷蔵庫で30分くらい冷まします。

両面を軽くフライパンで焼いて、薄切りにして完成!

これは簡単!

お手軽に、確実に同じ焼き加減ができるのが強みですね。

 

いつもは、イメージ通りに火が通るように細心の注意を払って焼いていましたが、ホットクックに任せても楽ができます。

レアステーキ

牛肉のタリアータが作れたところで、次はレアステーキが焼けるか試してみましょう。

柔らかいフィレ肉を使ってみます。

タリアータと同じように、チャック付きのビニール袋に牛肉を入れて水に漬けながら空気を抜いていきます。

タリアータと同じように、ホットクックに水とともに入れます。

 

今回は45度にします。

「2.手動」「5.発酵」「45度」「1時間」を選びましょう。

調理完了の音がしたら、ビニール袋を取り出し、冷水で冷まして、1時間ほど冷蔵庫で冷まします。

両面をさっとフライパンで焼いてみました。

 

45度設定だと、44度のタリアータと比べて、もっと赤みの薄い桜色です。

 

綺麗なミディアムレアでしょうか。

1度の差でも少しずつ色と食感が違います。

設定を変えながら好みの焼き加減を探すのも良いかもしれません。

ホタテとサーモンのミキュイ

ホタテもサーモンも、牛肉のタリアータと同じ作り方でビニール袋に入れます。

 

今回は、より空気を追い出すために、オリーブオイルを少量入れました。

ホタテ貝、サーモンの場合は低い温度でも火が通るので、42度設定にします。

「2.手動」「5.発酵」「42度」「1時間」を選びます。

本当は20分でできますが、設定が1時間単位しか選べないのです。

 

ホットクックがミキュイを作っている間にソースの準備をしましょう。

小ネギを刻みます。

写真のように、オリーブオイルと、すりおろしショウガ、刻んだネギをフライパンに入れて・・・

中火でよく炒めたらソースの完成です。

 

軽く塩コショウを振っておきます。

ホタテとサーモンの上にネギのソースを乗せて完成!

見た目は生。

でも火が通ったように崩れる食感。

 

生よりも濃厚な味で美味しい。

これは家で食べるような料理じゃないですね。

まるでレストランの料理です。

 

やろうと思えば繊細で上品な料理も作れる万能鍋だぜ!

鶏肉のコンフィ

魚介のミキュイが上手に作れたということは、次はコンフィに挑戦です。

 

コンフィとは100度を超えないくらいの温度で油で煮込む調理方法です。

揚げたのと違って、油溶性成分が溶け出て、簡単に言うと油が落ちてサッパリヘルシーに仕上がります。

缶詰のオイルサーディンのようにホロホロに崩れるような食感に仕上がります。

ホットクックの中に鶏肉を広げて入れて、鶏肉が浸るくらいの油を注ぎます。

 

私はヘルシーにオリーブオイルを使いますが、何の油でも作れます。

ここでトラブル発生!

100度を超えないくらい、90度くらいに設定しようと思ったものの・・・

「5.発酵」は35~65℃しか設定できません!

さらに「1.煮込み」「2.蒸す」等、ほかのメニューは温度設定ができません。

 

しょうがない・・・65度、3時間で試してみます。

65度設定、3時間後の鶏肉がこれです。

 

ピンク色の半生です。

でも狙ったように、やや油は落ちているようです。

 

これを250度に予熱したオーブンで15分焼いてみます。

焼くときは皮を上にします。

(皮はくっつくからです。)

皮がパリっと焼けて完成!

 

オレンジソースを作ってかけてます。

65度では温度が低すぎたためか、普段作るコンフィよりも、普通のチキンソテーに近い感じになりました。

しかし、コンフィっぽさもあって、大変美味しくできました。

皮もパリっとしていて、家庭で食べる料理を超えた素晴らしい出来栄えでした。

フランス料理
フランス料理

鶏のコンフィ(チキンコンフィ)

 

普通の鍋で作る方法はこちらで公開しています。

ホットクックのほうが楽に作れました。

 

放っておいても自動で無水カレーやスープが作れるのがホットクックの特徴だと思います。

しかしプロが使っている技を持ち込めばレストラン並みの料理も簡単に作れる万能鍋です。

 

ただ、そのためにも設定時間を10分単位、設定温度も100度まで設定できるようにしてほしいです。シャープさんお願いします。

ヘルシーなコンフィも作れるようになりますよ。