ヒュッツポット
ヒュッツポットは、16世紀にオランダがスペイン軍と戦っていたときにルーツを持つ料理です。
ライデン市がスペイン軍に包囲されていたとき、上流の堤防を決壊させてスペイン軍の陣地を水浸しにしたそうです。
そのときの轟音を聞いたスペイン軍は、敵が攻めてきたと勘違いして逃げ出しました。
スペイン軍が逃げ出した後、陣地に、まだ温かい潰した野菜の鍋物が発見されたのが、この料理の由来らしいです。
そのため、ライデン市は現在でもライデンの解放記念日(10月3日)にヒュッツポット(潰した野菜の料理)を食べてお祝いするそうです。
煮汁までスープにしてしまう、無駄の無いオランダらしい合理的な食事です。
材料(2人分)
牛肉 100gくらい
ニンジン 1本
ジャガイモ 2個
コンソメスープの素 小さじ2杯
ローリエ、タイムなどハーブ類 少々
小麦粉 少々
これで牛肉の煮込み、マッシュされた野菜、スープが出来上がりますが、正確には潰したニンジンとジャガイモの部分のみをヒュッツポットと呼びます。
スタンポット(潰した野菜)の一種です。
ハーブ類は、こういったティーバック状になっているものが使いやすいです。
ニンジンとジャガイモは皮を剥きます。
それぞれ一口大くらいに切りましょう。
後で潰してしまうので、どんな形に切っても良いです。
牛肉には塩コショウをまぶしておきましょう。
薄く小麦粉をまぶし・・・
小麦粉をまぶしたら、すぐにフライパンで炒めましょう。
軽く焦げ目がつく程度に炒めましょう。
水を3カップくらい入れて、ハーブも入れましょう。
ニンジンとジャガイモも入れて10分くらい煮込みましょう。
ニンジンとジャガイモをボウルなどに取り出して・・・
ポテトマッシャーやすりこぎ棒などで潰しましょう。
軽く塩コショウも振って味付けしましょう。
これでヒュッツポットができました。
お皿に煮込んだ牛肉とヒュッツポットを盛って、煮汁もスープとして添えて完成!