パテ・ド・カンパーニュ
(田舎風パテ)
ワインにとても合うパテ・ド・カンパーニュです。
私にとっては、レバーがとても美味しく食べられることに気が付いた衝撃の品でした。
レバーを混ぜることによって、野性味のある肉のような濃い赤身肉の味わいが出せます。
テリーヌって美味しいものが無いと思っていた時期がありますが、このパテ・ド・カンパーニュはとてもお気に入りです。
パテとテリーヌって何?
テリーヌ型という細長い器で作った料理をテリーヌと呼びますが、テリーヌをカットしたものをパテと呼びます。
たとえば、おにぎりも、チャーハンのおにぎりや、卵で包んだオムライスおむすびが作れるように、いろんな米飯料理をおにぎりにできるように、テリーヌもいろんな料理をテリーヌ型で焼いたり、蒸したりしたものをテリーヌと呼びます。
テリーヌ型なんて普通のご家庭にはないと思いますが、100円ショップのパウンドケーキ型で作れます。
この写真はサーモンのテリーヌです。
細長い形に仕上がるので、食べる直前にカットして盛り付けます。
材料(40cmくらいの大型のパウンドケーキ型1台分)
豚挽き肉 400g
鶏挽き肉 400g
鶏レバー 200g
スライスベーコン 100g(包むのに使うので長めのものが良いです。)
卵 2個
すりおろしニンニク 小さじ1杯
すりおろしショウガ 小さじ1杯
ローリエの葉 3枚
タイム 2枝分
酒精強化ワイン 大さじ2杯
(ポルト酒、マディラ酒、マルサラ酒などが酒精強化ワインです。なければ赤ワインで代用します。)
ブランデー 大さじ1杯
コショウ 小さじ半分
オールスパイス 小さじ半分
塩 小さじ2杯
ほかに、ナッツ類を砕いて入れてもアクセントになります。
また、あれば生クリームを大さじ2杯程度入れてもおいしく作れます。
慣れると色々とアレンジしやすい料理だと思います。
上品な風味をつけるため、洋酒を使うと良いのですが、これも様々なアレンジができます。
私はマルサラ酒とアマレット、ブランデーを使うことが多いです。
挽き肉も、通好みなレバーと豚肉の組み合わせや、豚足などゼラチン質の多いものも混ぜたり、色んな作り方ができます。
お手軽テクニック
ローリエの葉やタイムは使わずに、塩の代わりにハーブソルトを使っても良いです。ハーブソルトの場合は小さじ2杯と小さじ半分くらいの量にすると良いです。
鶏レバーを塩水につけて10分くらいおきます。
軽く血を抜く感じです。
タマネギの皮を剥いて、フードプロセッサーに入るように適当な大きさに切って、フードプロセッサーに入れて・・・
細かいみじん切りにします。
レバーは軽く水気をふき取って、白い筋のような部分や、赤い血の塊のような部分を軽く取り除きます。
レバーもフードプロセッサーに入れて・・・
みじん切りにします。
ペーストみたいにしなくても、少し形の残った、粒々になる程度で良いです。
ボウルなどに、みじん切りにしたレバーとタマネギを入れ、卵、塩、コショウ、オールスパイス、鶏ひき肉、豚ひき肉、すりおろしニンニク、すりおろしショウガ、ブランデー、酒精強化ワインを入れて混ぜます。
かなりの量ですが、粘りが出るまでよく混ぜます。
この肉ダネをパウンドケーキ型に入れますので、大きいパウンドケーキ型が必要です。
よく混ぜたほうが食感が滑らかになります。
金属製のパウンドケーキ型の内側にベーコンをぴったり貼り付けます。
ベーコンとベーコンが僅かに重なるように貼り付けます。
空気が入らないように、軽く投げ込むように肉ダネを放り込みます。
ほんとに投げ込むと飛び散るので、飛び散らない程度に手加減してください。
肉ダネの全てを型に投げ込んでしまいます。
写真では、ベーコンの高さより肉ダネのほうが少し低くなったので、ベーコンの両側を折り曲げて、肉ダネを包むようにしています。
上にベーコンを貼り付けて、タイム、ローリエの葉を乗せます。
隙間無く完全にベーコンで覆う必要はないのですが、なるべく全体を包むように作りましょう。
加熱調理中は、肉汁や油が溢れて、煮込み料理のような状態になっているようなので、ハーブは上に乗せるだけで風味が全体に行き渡ります。
アルミホイルで蓋をして、200度に予熱したオーブンで1時間10分ほど焼きましょう。
お使いのオーブンによって焼き上がりが微妙に変わるので、何度か作りつつ調整してみてください。
焼きあがるとやや膨らみますが、膨らみすぎは焼きすぎです。
焼きあがったら、上から重しをしつつ、水を張ったシンクなどに置いて冷まします。
写真では同じ型を上に置いて、その中にビネガーの瓶を置いて重しにしています。
粗熱が取れたら、冷蔵庫で一晩冷やしましょう。
上から重しをして冷ますことで、膨らんだ部分を平らにして綺麗な形に仕上げます。
さらに、一度冷ますことで、煮汁が全体に行き渡って、煮凝りのように固まるのが大事です。
この料理は一度冷ますことが大事なのです。
食べる直前に切り分けて、お皿に盛って完成!
ソースなしでも美味しく食べられますが、マスタードがとても合います。
ワインに合います。
安い赤ワインが、とても美味しく頂けます。